<バルトの樂園 >
出目昌伸監督 松江(松平健) 奥さん(高島礼子) ドイツの提督(ブルーノ・ガンツ) 物語は1914年第一次世界大戦で日本軍はドイツ軍の極東根拠地で中国の青島を攻略、4700名のドイツ人の捕慮を日本各地の収容所に振り分け、その一つの徳島県鳴門市の坂東俘虜収容所の実話に基づいた物語でした。 収容所長、松江豊寿はドイツ人被収容者に対して、人道的な扱いをし、収容者達はそこでパンや楽器、床屋、印刷、飼育、など、日本中の中でも特に例の無い生活を、彼らに与えて、坂東の人たちとの交流をも持ち、ドイツの技術を取り入れたりした ドイツ人と松江所長との間には強い絆が出来、ドイツ人が開放された時、 ドイツ人達は、坂東の人たちに<交響曲第9番、歓喜の歌>を日本で初めて演奏して別れの挨拶にした、 松江所長の俘虜に対する態度は会津人の武士道精神から来ている、 松江所長は、会津出身で、最後まで政府軍に抵抗した会津藩の生き残りは、極寒の地、斗南(現青森県むつ市)に開拓の名目で追いやられ、辛さんをなめた人物だったのです も少し詳しく書くと、 会津藩主9代松平容保は幕末に京都の守護職となり、新撰組を置いて会津藩士共々京都の治安を担った。 そして、孝明天皇崩御後、大政奉還後の戌辰戦争において、会津藩は旧政府勢力の中心とみなされ、新政府軍の標的になり、斗南へ追いやられてしまう。 会津人の松江所長は会津藩の武士道の精神で、俘虜の人権を尊重する態度に繋がっていったのだろう。 現在徳島の俘虜収容所跡地は<ドイツ村公園>になり、慰霊碑、や資料館になっているそうです。 エンドロールではカラヤンの第九 が流れ、誰しもが席を立つことなく、最後まで聞き入っていました。
by kurorin77
| 2007-03-18 01:41
| 無題
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